
小山選手にとって1年ぶりとなる地区戦ダートラ、2010年JAF関東ダートトライアル選手権第1戦TWSダートトライアルが、オートランド千葉第一コースで開催された。
その昔バンピーなマッド路面で知られた千葉だが、ここ数年は梅雨時を除けば比較的安定したフラットなコースだったのだが、この日のコースは昔の千葉を思わせるマディ&ボコボココース。
しかしそこは隙無く、悪路に強いCJ4Aミラージュをレンタルしてのエントリー。
加えてコチョコチョとまわる細かいコースレイアウト。
聞くと、2速で回るコーナーは1回しか無い、とのことで、ここ数年は広いコースばかり走っていた小山選手が昔の引き出しを開けられるか、に関心が向く。
「様子見」の一本目は惨敗
千葉は例年エントリーが少ないこともあり、ポイントをゲットして2戦目以降のゼッケン順を有利にしたいという思惑もあっと言うが、フタを明けてみればS1クラスは27台を集める最多エントリークラス。例年強い千葉スペシャリスト達、当然狙っている地区戦常連を迎え、相手は十二分に揃っている。
「たまにしか来ないと、千葉走り忘れちゃうんだよね」とか「いあーもうだめだよ」とか、ライバルにさんざん三味線を弾く小山選手。だが、1本目はその三味線が現実の物となってしまい、ベストから5秒離され10位に沈む。どうやらイメージと千葉のコーナーが一致しない上に、借り物の車とあって思った動きをしないようだ(車のせいにしちゃダメですよ)。久しぶりにかなり焦る小山選手を見る。
上位は予想通り千葉スペと地区戦常連組。
2本目前の慣熟歩行では上位を目指すべくそこかしこに穴ぼこができてるコース状況を確認。
2本目が始まると、どのクラスもタイムアップしている様子。アタック次第では上位まくりも可能だ。
「狙った」2本目は・・・

小細工はやめてテレテレーっと行く、と語る小山選手。秘策は直線に開いた路面の穴を避けるライン取りににある。土手ギリギリのタイヤ1本分のスペースを狙ってワダチの山を走る小山選手、このストレートラインがあたり、大幅なタイムアップで5位入賞をゲットした。
しかし、上位4台とは2秒近く離されており、次戦丸和からの巻き返し、リベンジを誓う小山選手であった。
上位陣はやはり千葉をよく知っているドライバーのようであった。
とくに1つめの直角コーナー飛び込みや最終コーナーの立ち上がりなど、ワダチを完全に信じた走法は、スペシャリストならでは、を感じさせる。
小山選手の談話
やはり、地区戦はシビアな勝負があって、少し気を抜くとすぐに落っこちるね。1本目終わった所ではもう腕が錆び付いたかとおもって焦ったけど、なんとか入賞できて良かった!次戦以降も攻めるので、応援宜しく!
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